ヤノシュの本

 ヤノシュの絵本が届いた。まず”Komm, wir finden einen Schatz”を読んだ。どんな話かというと−−
 ある日トラくんとクマくんは、金銀財宝の詰まった木箱を探してお金持ちになって、美味しいご馳走をたらふく食べて、素敵な服をきてダンスホールで踊ろうと、盛り上がりに盛り上がる。翌日さっそくシャベルとバケツをもって宝探しに出かける二人。穴掘りしたり、海賊の宝箱を探して海に潜ったり。途中、モグラやライオンやメンドリに出会って、みんなの宝物が何かを聞いたりしながら。でも何をやってもうまくいかないわけです。「世界は突然空っぽになって、海はとっても冷たく深くって。また川沿いのおうちもずいぶん遠くになっちゃって・・・」とがっかりする二人がなんとも哀れ。文無しになって、へとへとになって、やっとこさ家に戻ってくる。
 それから、庭で取れるカリフラワーに、塩とバタで味付けしたじゃがいもを添えて、ソファに座って仲良く食べる。耳を澄ませば、ミソサザイが囀り、太陽が庭の草をやさしく照らしている。ま、これも幸せだよね、とホッコリした終わり方。
 とにかく絵がかわいいし、トラくんとクマくんの旅にこっそりついていくる(?)カエルのギュンターとトラアヒルのオマケの旅も、見ていて楽しいのですね。