お仕事が一段落ついて、ちょっとは人間らしい生活がしたい!という切ない欲求のもと、何を血迷ったのか、ミシンを出してきて服のリメイクを始めた。ちょっと昔の丈が長めのシャツを、今風に短くしてレースの縁飾りをつけたり、模様は気にっているけど、丈が気に入らずに放置していた巻きスカートを短くしたり。縫い目ガタガタだけど、すごい満足。
手芸や編み物系は、憧れはするけど生まれながらの不器用で、昔っから最後まで完成したことがない。編み物の本を見ても、作り方を読みこなせない(○○編みがどういうのか分からん、編目を減らすってどうやんの?みたいな)。学生の頃授業で作ったパジャマは、詰襟仕立てのチャイナ風にしたけど、着てみると袖がきつくて腕が肩より上に上がらなかった。スカートはウェストがブカブカになった(計ったはずなのに・・・)。セーターは授業中に作り終えることができず、完成前にゴミ箱行きになった(絶対着ないことが確実だったから)。
なのに、手作りモノの可愛いエプロンとかスカートとかワンピとか布バッグとかみると、むしょうに作りたくなるわけです。ヘタなのに。今忙しいからまた今度、と言い聞かせてきたけど、今のこの波にのって麻の布とか買いに行きたい。でももう遊んでる時間ないかも、、、。
月別アーカイブ: 2006年8月
夢の世界の話
ベンヤミンが語る、夢についての話。
「夢を朝食前の空腹のときに語ってはいけない」
「朝食前の空腹の者は、あたかも眠りのなかから語るように、夢を語る」(「一方通行路」〈朝食室〉より)
朝目覚めたとき、人はまだ夢の圏内にとどまっていて、夜の世界と昼の世界の区別がついていないのだという。昼と夜の断絶は胃に食物を通すことによって起きる。昼間のリズムや法則にのっとって、見た夢を語ることはよい。けれども、まだうつつとした状態で夢を語ることは、夜の世界と昼の世界の境界を撹乱する行為となる。その余裕のない行為は、夢の世界からの復讐を招く、すなわち、自分自身を裏切ることになるのだという。
わたしは自分の見た夢を、昼の世界の言葉で語ることはほとんどないような気がする。目覚めたときには、見ていた夢の感触に、怖かったとか楽しかったとか悲しかったという感情を反芻するのだが、どんな夢を見ていたのかは、朝食を食べるころには忘れている。なにかの夢をみたという痕跡だけが残っていて、でもどんな夢だったかを語ることはできない。だからわたしは人にも自分自身に対しても、自分の見た夢を語ることはほとんどない。
ベンヤミンの話を踏まえるならば、夜の世界の事柄は、そのまま夜の法則に任せておいてもいいのだろう。
夏はビールで
毎日暑い、暑すぎる。ビールが美味しい。自分がこんなにビール派だとは思わなかった。飲み会の席でよく出てくるビールが飲めなくて、自分はずっとビールは苦手だ・ビールは不味いと思っていたのに。今じゃワインよりも好きかも。でもスーパーやコンビニで買える銘柄のワンパターンぶりに飽きてきた(←モルツかエビスしか買わないから。ブラウマイスターとかハートランドとかも好きなんだけど、近所には置いてない・・・銀河高原ビールは消えてしまった・・・)。街中のデパートや輸入食品の店に行けば、大好きなドイツビールだのチェコビールだのを買えるのだが、持って帰るまでが重たいので、2、3本買うくらいに止めてしまう。そんなわけで、ネットで注文することにした。
budvarに加えて、探していたけど見つからなかったurquellのチェコビール。paulaner hefe weisbierと diebels altbieと warsteinerのドイツビール。 ついでにcarlsbergも。ウルケル美味しい!すっごく美味しい! 今度バドヴァルと飲み比べしたい。パウラナー・ヘーフェ・ヴァイスビアも酵母の味がしっかりして美味しかった。あとはまだ未飲なのだけど、あー毎日楽しみ。パンも黒パン系がほしくなる。久しぶりに買ってきたり、自分で焼くにもライ麦粉の分量がどんどん増えたり。
こうなるとチーズもほしくなる。個別包装のちっちゃなブルーチーズを見つけたので、それを購入。使いきりサイズなのがうれしい。ブルーチーズ、塩っ辛いんだけど、パンにのっけてちょっとだけ焼いて食べると、クセになるほどおいしい。あと、カマンベールチーズを上半分を切ってフタにして、白ワインを少し振り込んでからオーブントースターで焼く。即席チーズフォンデュにして食べるのも簡単でいい。
そういやこの前長崎行ったとき、フランスビールのクローネンブルクを見つけたので買って帰ってきた。味も香りも淡白というか爽やかというか、軽めで上品なビールでした。昼下がりの午後とかに合うかんじ(←長崎みやげでも何でもない。ついでにいうと、帰ってきてからやっぱり豚の角煮を作ってしまった)。
夏の旅行
夜空の花火。派手に打ちあがる色鮮やかな花火。ときおり、線香花火のように、パチパチ光る塊が海にゆっくり落ちていくのもいい。
見つけた星座。夏の大三角。蠍座。白鳥座。射手座。乙女座。天秤座。北斗七星。スピカ、デネブ、アルタイル、ベガ、アンタイル。街中では見えない星がいっぱい。
空調の効いたホテルのベッドに寝そべりながら、午前中はもってきた本を読む。旅行にもっていく本は、普段読みたいと思いつつ積読になっているもので、さほど重くはならないもの。旅行前にいくつか候補を考えているけれど、行く直前になって鞄に放り込むのは、たいてい即興で手にとったものだったりする。
電車の窓から海が見える。ちょうど西に沈むころで直視するのは厳しい。それでも橙色に染まった海がだんだん紫色から群青色へと変わっていくのはあっという間。
朝食を食べにくる客で混雑したホテルの食堂も、朝食を昼食に切り替えると、ゆったり食事をすることができる。アルコールも注文できて尚よし。地元野菜のピクルスなどが美味しい。