墜落

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 風邪なのか、体調すぐれず。
 神原正明の『天国と地獄』をだらだら読んでます。ヒエロニムス・ボスの研究をしている方ですね。おもしろいんだけど、もう少しカラーで絵画を載せてほしかった。
 「アンチクリスト」論がまとまって読めてよかった。反キリストってなんだろーと常々思っていたので。ドストエフスキーとか読んでいると、関連してくるから。
 「魔術師シモン」と反キリストが一緒に描かれる図像もあるらしい。どっちも墜落する存在なのですね。魔術師シモンって、もしかしてダニロ・キシュの『死者の百科事典』に収められている話? あれはすごくおもしろかった。魔術師がものすごい勢いで天に昇っていって、こんどはものすごい勢いで墜落してきて、地に叩きつけられるというだけの話なんだけど。

墜落」への2件のフィードバック

  1. kiryn

     ええー、あの絵がそうなんですか。なんか西欧のと、ほんとにぜんぜんかんじが違いますね。おもしろいですねー。
     神原氏の本はまだぜんぶ読んだわけじゃないですが、ボスの研究者だけあって、オランダの絵画がよく出てきています。だからやっぱり西欧の絵画の考察が基本だと思います。
     でも、ボスって、西欧型の絵画のイコノロジーからしても、かなり異色なんですね。謎めいております。

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