河瀬監督&宇治散策

 カンヌ国際映画祭で河瀬直美監督がグランプリを受賞。
 商業ベースにのりそうもない実直な作品を作ってきた人が高く評価されたことに、うれしい思いがするし勇気づけられもする。「殯の森」で扱われているテーマも心魅かれるものがある。公開されたらぜひ見に行きたい。テレビでちらりと映る映像の、緑深い森の色が目に染み入るようだ。
 先日の休日、宇治を散策する。風はきつかったかが、天気もよく、宇治川のほとりを日傘をさして歩くと、随分と癒された気がする。
 平等院鳳凰堂は小学校の遠足以来。こどものときに見たものよりも小さく感じたけれど、この建物自体、普通の建築物よりかなり小さく作られている。見た目やバランスの美しさを優先させて、機能性が後回しになっている。本来的には、遊び心ある貴族が作らせたというかんじだ。
 楽器をもった飛天の群れはなかなかすばらしい。密教思想が混在しているとのことで、12世紀あたりの中世日本の思想状況などおもしろそう。
 あと、宇治といえばやはりお茶。茶そばに茶団子、お薄とぜんざいを食べ、抹茶と煎茶と抹茶チーズケーキをおみやげに買う。抹茶ソフトクリームも食べたかったけど、おなかいっぱいで無理だった。表参道にお茶の香りがあふれているのもよかった。