国立ロシア美術館展

 三連休に加えて天気も悪くなかったので(寒かったけど!)、思い立って美術館に行くことにした。ネットで調べて、サントリー・ミュージアムの国立ロシア美術館展に行くことにする。
 海遊館のあるところで、雪の上に寝そべるペンギンがいるのを見たりして、美術館に行くまでは楽しかった。しかし!あまりの混雑ぶりに気分が一気に萎える。チケット買うのも入場するのも延々行列。こんなに混んでいるとは知らなかった。有名人画家の作品があるわけでもないのに、なんでこんなに混んでいるの?ロシアブームなの?みんなロシアが好きなの?
 人が多すぎてあまりちゃんと見れていないのだけれど、18世紀後半から20世紀初頭までのロシアの絵画がまとまって紹介されていて、個人的にはとてもおもしろかった。とくに19世紀後半に、それまでのサロン的な作風がリアリズムと分裂していくさまは、当時のロシアの社会状況を反映したものだろうから、とても興味深い。貧しい人々や農民や革命家の姿が描かれた作品も趣があった。20世紀に近づいて、抽象にいく直前のところで終わっていたのも、ニクイ演出かもしれない。わたしとしては、抽象画がなかったのは残念なんだけど。
 ロシアのカーニヴァルの様子を描いた絵は、ニキータ・ミハルコフの映画『シベリアの理髪師』を思い出した。ロシアのカーニヴァルってむちゃくちゃ楽しそうなんですけど。

国立ロシア美術館展” に1件のフィードバックがあります

  1. kiryn

    友人にこの話をすると、
    「某宗教団体がスポンサーだからじゃないの?」
    って言われた・・・
    そーだったのね・・・どうりで入場待ち(40分)のときに、何人かの人たちが読書にいそしんでいたわけだ・・・
    でもいーの、19世紀から20世紀にかけてのロシア好きだから。

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