白玉だんご

 かぼちゃ餡をつめた白玉だんごをシロップに浮かべていただく、というおやつ作りに挑戦した。とってもラブリーなイメージだったのに、餡をつめるのが意外に難しく、こういうのじゃないんだよねという代物ができあがる。もういちど挑戦して、今度は白玉粉にかぼちゃ餡を練りこんで丸めることにする。小さくて黄色いおだんごがどんどん作れて、満足。
 白玉だんごといえば、あまり思い出したくない思い出がある。小学校の家庭科の時間にこれを作ったのだが、初っ端からわたしは白玉粉に思いっきり水を入れてしまったのだ。白玉粉を「耳たぶの固さ」にするのは結構難しくて、ほんのちょっとの水でこねなくてはならない(今日も100gの白玉粉で作る予定があれよあれよという間に200gくらい消費してしまった)。思いっきり水を入れたのではじゃぶじゃぶの液体ができるだけで、だんごは一生作れないのだ。先生とグループの子たちの白い視線を浴びただけで、思い出すだけで、さむ〜…ってなる…。
 ところが、数年前に昔の友人と昔話に花を咲かせていたとき、どういう経緯かはわすれたけれど、この話がでてきたのだ。以下そのときの会話。
友達「家庭科で白玉だんごを作ったときがあったよね」
わたし「あった、あった」
友達「あのときあんたはキナコに水をいれたんだよね〜」
わたし「!?」
 「キナコ」に水をいれた?わたしが??それはわたしの記憶とチガウ〜と思ったんだけど、ひどい失敗をしたのはたしかだから、細かい部分では自分の記憶の方が間違ってるのかもしれない。でも、でも、キナコに水をいれるか、ふつう? いくらモノを知らないからってそれじゃただのバカだよ。
 こんなバカがいるという話をされてバカだねーそいつーとかいって笑い者にした挙句それは昔のあなたです、といわれたときのような狼狽でした。やっぱり白玉だんごは苦い味ね。
(Monday, November 27, 2000)