映画評(『BeRLiN』)

 利重剛監督の『BeRLiN』を見た。構成が凝っているせいか、話に入り込めないからか、あんまり集中できず何度かに分けてみた。やっと最後までみた。ちょっとしんどかった・・・。天真爛漫で・ちょっと過去にトラウマもってて・客に癒しを与えてくれて・しかもすっごくかわいいホテトル嬢が失踪してしまい、彼女を覚えている人たちがその思い出を語りあいながら、彼女を探そうとする、という話。なんというか、、、あまりにあからさまな欲望設定にカルくひいた。ま、別にどうでもいいけど。
 ちょっと古いかんじがして、最初80年代の映画かと思ったんだけど、1995年ですか。あれ?そんなものなの? あと、タイトルもそうだけどカラーと白黒を使い分けたり、主人公の女の子が東京の雑踏を見下ろしながら独り言をつぶやいていたりするところは、『ベルリン天使の詩』を引用しているのかなと思った。
 今は『シベリアの理髪師』という映画をみている途中。これはおもしろい。ロシア人ってすごくヘン!

映画評(『BeRLiN』)」への4件のフィードバック

  1. nozaki

    ずっと前からタイトルにひかれているんですが、いまだに観る機会を得ずにいます。たしかベルリン映画祭にも出品していたんじゃないかしら。利重監督はその次の『Chloe』が映画祭のコンペに参加していましたが、これは見ているのがきつかった。
    監督としてよりも俳優としての方がこの人はおもしろいですね。

  2. kiryn

    >ずっと前からタイトルにひかれているんですが
    おんなじです!
    でもちょっと今、やられた・・・って思ってます。
    いちおう、ベルリンの壁にひっかけて「壁」がテーマになってるっぽいんですけど、監督の意図や映画の趣旨をあんまり深く追求する気にはなれませんでした。なんか掴み所なかったです。95年の段階だとそれなりに空気感を共有できたのかしらん。
    Chloe・・・先に、服のブランドのほうを思い出しちゃった。

  3. エイコ

    コンバンハ。エイコです。
    『Chloe』って映画やってましたね。確かボリス・ヴィアンの『日々の泡』なんですよね?いや、みてないけども。利重さんて、俳優さんとしては好きです。
    Chloeの服、かわいいですよねー。
    ああ、買い物したいわ。

  4. kiryn

    エイコさんこんばんは。
    クロエって響きが素敵ですよね。服のほうも、ボリス・ヴィアンのあのクロエから取っているのかしらん? 
    >利重さんて、俳優さんとしては好きです。
    さっき『ユリイカ』を見ていて、たしかに俳優としてはすごくインパクトある人でした。みなさんの評価に納得。しかし、彼の映画のほうは・・・?
    ボリス・ヴィアンの『うたかたの日々』は誰かのマンガで読んだだけなんですよねー(誰だっけ?岡崎京子あたりだったか?)。なんか小説のほうを、読んでみたくなってきましたわ。

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